リユース着物を活用

まずは自宅・実家のたんすチェックから始め、リユース着物を活用!

たんすを掘り起こす

 ★まず、たんすの着物類をすべてチェック

晴れてらすが目指すのは、眠っている着物を活かすこと。たんすに仕舞い込んだ着物、親から受け継いだ着物、まずはすべてチェック。その時に着物や帯の写真を撮っておくと、よくわからない場合、詳しい知人に聞くこともできます。よく晴れた爽やかな日を選んで行いましょう。

★母親・祖母に聞いてみる

「なんにも持っていない」という人でも、実は自分が知らないだけで、実家のたんすにはお母様やお祖母様の着物が眠っていることも少なくありません。とにかく一度、聞いてみましょう。

一見年配向き?という着物でも、帯だけ新調し、帯締めなどの小物を鮮やかにすると、とっても素敵に!

リユース着物を手に入れる

実店舗のリサイクル着物ショップのほか、骨董市やフリーマーケット、ネットショップやオークションなど、リユース着物を手に入れられるところは案外たくさんあります。

お値段はピンキリですが数千円で手に入ることもあり、「着物は高くて手が出ない」というイメージではありません。晴れてらすの着物仲間はヤフオクをよく利用したので、その経験から得たことをお伝えします。

ヤフオクで着物を購入するコツ

★1週間くらいウォッチング

はじめのうちは値段の検討をつけるため、気になる品がいくらで落札されるのか、何日間か様子を見て調べます。ウォッチリストにつけておくと終了価格がわかります。

★専門店の出品者が人気

着物は素人判断しにくいので、素材、仕立て具合、汚れの程度など、専門的な目でチェックしている専門店は人気があります。一方、一般の方の品は当たり外れが大きいという印象。とても上質なものが破格値で手に入ることもある反面、逆もあるので過大な期待は禁物です。

★千円スタートは気合いが必要

スタート価格は大別して2通りに分かれます。かなりいい品なのに1000円、2000円といった安価なスタートのもの。注目度が高いので終了前日くらいから本格的に値段が上がり、終了間際に跳ね上がるときもあるので最後まで目を離せません。一方、最初から1万9800円、2万5000円といったもの。激安ではありませんが、結果的には割安な場合もあります。

★上限をあらかじめ決めておく?

3万円くらいの予算があれば着物も帯も新品、新古品などの綺麗なものも多く、選択枝が豊富です。上限はその方次第ですがあらかじめ決めておくことをおすすめします。私は特別な場合を除き5万円以上は入札しません。想像と違うこともありますから。

★ふだん着物と割り切って

デパートなどに比べ破格値ですから、たとえ新品、誂え仕立て付きであっても、B級品だと思っているくらいがいいでしょう。正式な場に恥ずかしくないものを、という時にはあえておすすめしません。洋服を買う時お店を使い分けるのと同様、オークションも一つの選択肢として活用。あくまでふだん着物用、遊び用、に限っていれば後悔はありません。

★画像からどこまで分かる?

最近は写真画像から生地の質感などまで想像しやすくなっていますが、一番分かりにくいのが色。紫だと思ったら小豆色だった。水色かと思っていたら紺色に近かった。辛子色も画面で分かりにくい色です。色が肝心なら事前に質問してみることをおすすめします。

★ネット取引は信用できる?

100件以上の取引をしてきている印象としては、注意していればそれほど大きな問題は起きないと思います。
今までに経験したのは

  • 正絹と記載されていたけれど明らかに化繊だった。
  • 記載されていない大きな欠点があった。
  • サイズが間違っていた。

こんなとき、いきなり「悪い」評価を付けると、自分にも跳ね返ってきます。書かれていなかった大きな不備がある場合、まず連絡を取って丁寧に交渉してみましょう。上記のケースではすべて返金していただきました。最悪の場合「いい授業料になったわ」と諦める大らかさは必要かもしれません。楽しむためにすることで腹を立てたくないですから。

★未練を残さない

当たり前のことですが、オークションで買いそびれたものは二度と買えません。
だから、ご縁、と割り切り、逃したものは気持ちを切り替えて、すぐ忘れるようにします。

「逃した鯛は大きい」といっても…大丈夫、また気に入るものに出会えますから。

★自分で入札してみよう!

好みや体型に合うかどうか、いくらまで入札するかなど、やっぱり本人が自己責任で判断するのが一番。
「お宝ゲット!!」、「予算オーバーしちゃった~」と、一喜一憂できるのも自分で体験するからこそです。

自分で探しているうちに、いろんな知識を得ることもできます。言うなればオークションは着物図書館のようなもの。私自身、はじめてヤフオクに和装類がたくさん出品されているのを知った時、柄や材質の多彩さ、埋もれている日本文化の豊かさに感動しました。時間が許す限り、ぜひ自分でトライしてみましょう!