着物deお出かけ

着物deお出かけ知恵袋 

実際に着物で出かけた場所、注意点などをまとめています

お出かけの目的は1カ所

きものでのお出かけは、洋服と比較して行動するのに時間が多めにかかります。
だからおでかけの目的は欲張らずに、1カ所のメインへ行けばOK、というくらいのつもりで出かけましょう。

前日に仕込み、当日は早めに準備

お出かけの前日に仕込みを済ませておくことが肝心。
着ていくきものと帯の組み合わせを決め、帯締め、帯揚げなどもセットします。
きもの下着、腰紐、帯板などの小物もひとまとめにして取りやすいように準備。
きものに合った長襦袢に半襟を縫い付け、衿芯を差し込んできものハンガーに吊しておきます。
慣れないうちは着付けに思った以上に時間がかかります。
当日はくれぐれも時間に余裕を持って着始めましょう。

鼻緒の太い草履

草履ははき慣れたものを掃いて行きましょう。
きものを着慣れた人でも、新しい草履の鼻緒がきつくて歩けなくなることもあります。
最近は鼻緒が太くて柔らかい草履も出回っており、細い鼻緒に比べるととっても楽です。
ふだんのお出かけなら、年配の方が履いてもなんの違和感もありません。

絆創膏を4枚

万一のときのため、絆創膏カットバンを鼻緒が当たる部分、両足で4枚を用意しておくことをおすすめします。

晴雨兼用傘は必携

持って行くと便利なものは、まず日傘。
真夏でなくても、きもの姿の時には髪をアップにして襟足が見え、うっかりすると首筋が日焼けしてしまいます。
雨が降っていなくても、必ず雨傘の準備もしたいので、晴雨兼用の折りたたみ傘を常備するといいでしょう。

雨コートがあればベター

お天気が怪しいときには、傘の他に単衣の薄手の雨コートがあれば持って行きましょう。
無地の正絹のきものなどはちょっとした雨粒だけでも目立つシミになってしまうことがあります。

前掛け代わりの手ぬぐい

お茶や食事をするときのために、日本手ぬぐいを1本バッグに入れておきましょう。
レストランではナプキンを用意してあることも多いですが、膝にかけているだけでは、食後に胸元にシミを飛ばしていた、なんてことも。
だから胸からかけて膝までカバーできる日本手ぬぐいがあると安心です。
手ぬぐいは上の片方の角を襟元に挟み込んで使います。
100円ショップなどで市販されている、両端をクリップで留めると簡単な前掛けになるものを用意しておくといいですね。


夏はもちろんのこと、きものを着ていると汗ばむことが多々あります。

仰ぐ姿もいい扇子

扇子を一本入れておきましょう。仰ぐ姿も情緒があっていいものです。

意外に役立つ懐紙

食事のときにちょっと口元や指先を拭くなど、茶道で使用する懐紙を持っておくとスマートです。
きものに似合う所作はむずかしいですが、日頃の粗相をごまかせるかも。

トイレをチェック

きものの場合、心配なのがトイレです。
現代人にはきもので和式は難しいので、最低限、洋式トイレであること
できればゆったり荷物を置くスペースがある個室が望ましいです。

社寺やお花見なら、出かけた先に必ずきもの向きのトイレがあるとは限りません。
お茶やランチでお店に入った時に、必ず済ませておきましょう。
ホテルのティールームなどがあれば最適です。


トイレに入るときには、コートや羽織は脱いでおきます。
きものの裾の角を両手で片方ずつつかみ、するりと上へ上げてき
て、帯の上に挟み込みます。
同じ要領で次は長襦袢を持ち上げ、また帯に挟み込みます。
無理に引っ張ったりすると着崩れるので注意が必要。
着付けのときに腰紐だけはしっかり結んでおきましょう。
ちなみに補正パッドやタオルの上にくる位置で腰紐を結べば、かなりきつく結んでも痛くありません。

車に乗るときのひと工夫

着物で車を運転したり、長時間乗るときに、背中が痛くないか、帯が痛まないかなど気にかかります。
だから、車に背中を押し付けても大丈夫な、”芯なしの柔らかめの帯”を選びます。
帯び枕を付けない方が楽なので、できれば角出し結びに。

そして御影ライムの隠し技が、この羊のぬいぐるみ。

これを帯の間に挟んでおくと折れ筋が強くつきません。
もちろん、羊でなくてもタオルをくるんだものでOK!
腰のクッションにもなっておすすめですよ。

と、いろいろ書きましたが、まずは気軽にお出かけしてみましょう。