きものダイエット その1

ダイエットに興味のない方には無駄な時間になってしまう読みものです。
興味のある方も、少し長い文章になりますので、お暇なときにお読みくださいね。

 

 すっきり着物美人を目指して!!  

たかが5kg、されど5kg

着物は体型をかなりカバーしてくれるとはいえ、
太ると着付けのときに体を動かしにくいし、帯も締めにくくなります。
お茶のお稽古では、正座が膝に響き、立ちあがるとよろけがち。
スマートに動くには体を絞り、腹筋を鍛えて姿勢を良くしないといけないと実感。
またお能を見に行くたびに、あの動きは足腰がかなりしっかりしていないとできないだろうなあ、と常々思っていました。
和文化を楽しむためには体型を絞り、鍛えた方がいいのです。
そのため
5kgだけでいいから痩せたい」なんていうのが口癖になっていました。
 
ダイエットの始まりは昨年9月にさかのぼります。
私、御影ライムは身長160㎝、大まかには中肉中背。
子供を産むまでは比較的華奢な体型で、出産を経て順調に成長し、+8kgの小太り気味で安定していました。
ところが、昨年、更年期のお年頃で新陳代謝が急激に落ち、食事は今までと変わらないのに、じりじり体重が増加傾向に。
弱点の腰痛がひどくなり、膝まで痛くなる始末。
ある日、横になると、胃からお腹が突き出し、なんと妊娠中の記憶が蘇りました。
このままではいけない! いま何とかしないと、着物が着られなくなってしまう。
とにかく-5kgを目標に、10月からダイエットする決心をしました。
そうして『きもの美人を目指す-5kgダイエット』のことを『きものダイエット』と名付けて、御影ライムが実践してみることにしたのです。

1年間で-5kg達成 !

あれから1年。 -5kgを達成し、きつかったスカートやパンツがスルスル入るようになりました。 何よりうれしいのが着物を着やすくなったこと。 手を後ろに回しやすくなり、短めの帯はお太鼓柄を出しにくかったのが、ちょうどいい加減に結べるようになりました。 自己満足ですが、着物姿も以前よりすっきりしたような…。 たかが5 kg、されど5 kg、この5kgの差が大きいのです。

恥ずかしながら、どのようにして痩せたか、その経過を追ってご紹介したいと思います。

 食生活の見直しからスタート 

糖質を減らして-2kg

5キロ痩せる、といっても、無理をして体調を崩したくないので
半年くらいかけて痩せることを目標にしました。
まず、とりかかったのは現状把握。

以前、食事と体重を細かく記録するリーディングダイエットに取り組んだ方の話を参考に、
とにかくマメに体重を計り、数字で分かるようにしました。
朝起きて計る。
朝ごはんを食べて計る。
昼食の前後で計る。
入浴の前後に計る。
寝る前に計る。

そして、太らないためには、どのくらいの食事量ならエネルギーの摂取量と消費量とが釣り合うのか考えるようになりました。
痩せようと思うと、当然ですが、摂取量<消費量 でなければいけません。
今までの食事では現状維持もできないわけだから、かなり量を減らす必要があるわけです。
 
同時に、痩せていたときの自分の食事の質を思い出してみたのです。
実家ではおかずをしっかり、ご飯は食べても軽く1杯という食事でした。
おやつには果物をよく食べていました。
あのころに比べ、ご飯好きの家族に合わせて私も多くなっていて、
おやつは果物よりお菓子類。
しかも私はパン好きなので、朝食は必ずパン。
結果的に糖質がずいぶん増えていたのだと反省。

そこで手始めに糖質制限をすることにしました。 

朝食はパンなし、満腹感は豆腐で補う

朝食のパンをやめ、果物とヨーグルト、牛乳。
昼と夜の食事はおかずの数は減らさず、ご飯は軽く一杯まで。
外食するときにも、パスタランチやうどんというのは厳禁。
軽く済ませるつもりが、糖質を基準にすると食べすぎなのです。
なるべく野菜やタンパク質のおかずがあるものにして、ご飯やパンを残すようにしました。

最初の2週間ほどはいつも食べ足りない感じがありました。
お腹が空いて我慢できないときには
果物を食べたり、牛乳を少し飲んで収めました。
小パックのお豆腐を常備し、食べ足りないときに満腹感を補う一品にしました。

ストイックに取り組むつもりはないので、ときどきはおやつもOK。
ただしお菓子を買うときにも
必ずエネルギー表示を見て、なるべく少ないものを選ぶようにしました。

こうして約2カ月で、-2kg達成!!この調子なら-5kgは楽勝かも

 やっぱりそんなに甘くない~ 

一旦停止はキウイで突破!

ダイエット開始から2カ月で-2kg、胃も小さくなってきて、
食事の量を減らしても満足できるようになりました。
ところが、このあたりで体重の減少は一旦止まり、同じことを続けていても減らなくなったのです。

ダイエットではよく聞く話です。
需要と供給が一致しているなら、このくらいで維持するのもいいかな?
これ以上食事を減らすのは体によくないし、ちょっと楽になったし・・・
弱気が出てきそうになりましたが、ここで止めては着物美人なんてほど遠い。
目標まであと3kg、何をどうするのか迷っていました。
 
そんな時、朝の果物を買い忘れて、
炭水化物を食べるととたんにお腹が重くなる感覚があったので、

果物を切らさないように努めていました。

ただ、果物って結構お高くて、

食べ応えのあるものというと限られてきます。
10月からリンゴ、柿、ミカンのローテーション。
ある日、
知り合いのお宅にキウイ狩りに行き、どっさりお土産にいただいたのをきっかけに、キウイを毎日1個食べ続けていました。
すると、食事は変わらないのに体重がまたじわじわ減り始めたのです。

キウイにはタンパク質分解酵素があり、腸内環境をよくするともいいますが、それと関係があるのかどうかわからないものの、なんだか調子がいい感じ。
それからは朝食にキウイが定番になりました。

キウイで年末には-3kg  

ちなみに、
リンゴダイエットが流行ったことがありましたね。
でも、私の感覚ではリンゴではなく
キウイが効く!という手応えを感じました。
同じようにダイエットにいいと言われるパイナップルよりもキウイの方が食べやすくて便利。
青臭さも好きですが、まだ固いキウイはリンゴと一緒にビニール袋に入れておくと熟れてくるそうです。
うちの娘や主人も体重を気にかけていますが
残念ながらキウイが好きではないので向いていません。
また、アレルギー体質で合わない方も案外多いようです。

うろ覚えで情けないのですが、
キウイを食べ始めてから読んだ新聞に、
お元気な高齢の男性がどんな食事を食べているか聞かれ
「朝起きたらまずお抹茶を飲み、朝食はキウイとヨーグルト」と答えておられました。

やっぱり!! ますますキウイ信仰に拍車がかかりました。
キウイのおかげでダイエット開始から3カ月、年末には体重が-3kg達成
 
ここで恐怖のお正月です。
 

続きは きものダイエット その2へ。