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着物は黒に近い濃い藍色地で、大きな丸文が飛び柄で入っています。
白地の名古屋帯には、紺でくっきりと前に一本線、お太鼓部分には市松文が織り込まれ、小花が挿し色になっています。
春にこれを着るときには、この白地の帯を合わせることが多いです。
爽やか感を増すために帯揚げ、帯締めはよく似たターコイズブルーっぽいものを選びました。
実は、この着物は古いものを譲り受けたのですが、カビ臭い箪笥から出したときにはパリパリでした。
最初は雨の日用にしようと思っていましたが、着ているうちにだんだんしなやかに身に沿うようになり、いつしかお気に入りに仲間入りしました。
着物は着てこそ息を吹き返すのですね。